寒い季節に食べたいおでんですが、お弁当に持って行くとなると「汁漏れが心配」「カバンの中がビショビショになったら…」と不安になりますよね。
結論から言うと、詰め方のコツと具材選びさえ押さえれば、おでんもお弁当に持って行けます。
この記事では、汁漏れを防ぐ3つの持ち運び方、お弁当に向く具材・向かない具材、そして煮込み料理で気をつけたい「ウエルシュ菌」への対策までまとめました。
読み終わるころには、汁漏れの不安なくおでん弁当を作れるようになります。
結論:おでんはお弁当にできる。ポイントは「汁対策」と「再加熱」
おでんをお弁当にする際の悩みは、大きく分けて2つです。
ひとつは物理的な「汁漏れ」、もうひとつは煮込み料理特有の「食中毒対策」です。
汁漏れは詰め方の工夫で防げますし、食中毒対策は正しい再加熱と保存方法を知っていれば怖くありません。
順番に見ていきましょう。
おでんの持ち運び方3パターン|自分に合う方法を選ぶ
汁とどう付き合うかによって、持ち運び方は大きく3つに分かれます。
パターン1:汁ごとスープジャーで熱々のまま
汁ごと熱々のまま持って行きたいときは、スープジャーが向いています。
魔法びん構造のジャーなら、お昼まで温かい状態をキープしやすく、広口タイプなら大きめの具材も出し入れしやすいです。
保温力を発揮させるコツは「予熱」です。
ジャーに熱湯を注ぎ、フタをして3〜5分ほど置く
予熱に使ったお湯は捨てる
具材と汁を入れ、フタをしっかり閉める
予熱をせずに具材を入れると、ジャー本体が具材の熱を奪ってしまい、保温力が発揮しにくくなります。
このひと手間で、昼まで温かい状態をぐっとキープしやすくなります。
パターン2:汁を減らして普通のお弁当箱で
汁気の多いおでんを普通のお弁当箱に詰めるなら、次の3つが基本です。
- 具材の水分をしっかり切ってから詰める
- 完全に冷ましてから蓋を閉める(温かいまま閉めると内圧の変化で漏れやすくなる)
- 容器のパッキンにズレや汚れがないか、詰める前に確認する
さらに汁漏れを防ぎたい場合は、片栗粉でおでんつゆに軽くとろみをつける方法もあります。
とろみがつくと具材に汁が絡みやすくなり、容器の中で汁が動きにくくなります。
お弁当の底にかつお節や吸水性のあるお弁当カップを敷いて、余分な汁気を吸わせる方法も有効です。
パターン3:具と汁を完全に分けて持ち運ぶ
「汁ごとがっつり食べたいけど、普通のお弁当箱を使いたい」という場合は、具材と汁を最初から別容器に分ける方法もあります。
具材はお弁当箱やタッパーに、汁だけを小さな密閉容器に入れて持ち運び、食べる直前に注ぎかけるスタイルです。
漏れるリスクを最小限にしながら、汁も一緒に楽しめる方法として知られています。
汁ごと熱々で持ち運ぶなら、実際に使われている真空断熱タイプのスープジャーが安心です。
他の汁物弁当の持ち運び方は、めんつゆお弁当の持って行き方の記事も参考にしてみてください。

お弁当に向く具材・向かない具材
冷めても美味しく、形が崩れにくい具材を選ぶのがコツです。
| 向き・不向き | 具材 | 理由 |
|---|---|---|
| 向いている | 大根・ゆで卵 | 味が染みやすく、冷めても崩れにくい |
| 向いている | こんにゃく・しらたき | 煮崩れしにくく、隙間埋めにも便利 |
| 向いている | ちくわぶ | 食べ応えがあり型崩れしにくい |
| やや不向き | はんぺん | 加熱で膨らみ、冷めるとしぼんで食感が変わる |
| やや不向き | じゃがいも | 長時間煮ると崩れやすく、汁が濁りやすい |
| やや不向き | 餅入り巾着 | 時間が経つと餅が硬くなったり、袋が破れやすい |
はんぺんやじゃがいもをどうしても入れたい場合は、別の小さな容器に分けて持って行くと、他の具材や汁への影響を抑えられます。
ウエルシュ菌に注意|正しい再加熱と保存
おでんのような煮込み料理で気をつけたいのが、ウエルシュ菌による食中毒です。
ウエルシュ菌は熱に強い芽胞(がほう)を作るため、一度しっかり加熱調理した後でも、鍋の中で生き残っていることがあります。
常温でゆっくり冷ましている間に増えやすいのが特徴です。
農林水産省の情報によると、ウエルシュ菌を防ぐには、食べる前に鍋でよくかき混ぜながら中心部まで再加熱する(目安は60℃以上で10分以上)ことが有効とされています。かき混ぜずに表面だけ温めるのは避けましょう。
前日に作ったおでんを翌日のお弁当に使う場合は、この「かき混ぜながらの再加熱」を必ず行ってから詰めてください。
また、保存するときは大きな鍋のまま常温で置かず、小分けにして早めに冷蔵庫(10℃以下)に入れるのが安全です。
においと汁はねが気になるとき
職場でおでんを食べるときに気になるのが、においと汁はねです。
密閉性の高い容器やスープジャーを使えば、フタを開けるまでにおいが漏れにくくなります。
具材をあらかじめ一口サイズに切っておくと、食べるときの汁はねも抑えられます。
お弁当箱ににおいが染みついてしまった場合は、重曹を溶かしたぬるま湯にひと晩浸け置きすると、においが和らぎやすくなります。
熱々のスープジャー弁当という意味では、お弁当にシチュー!持って行き方とアレンジ法の記事も参考になります。

よくある質問
まとめ
- おでんはお弁当にできる。ポイントは汁対策とウエルシュ菌への対策
- 持ち運び方は「スープジャーで汁ごと」「汁を減らす」「具と汁を分ける」の3パターン
- スープジャーは予熱してから詰めると保温力を発揮しやすい
- 大根・卵・こんにゃく・ちくわぶは向き、はんぺん・じゃがいも・餅巾着はやや不向き
- 前日の残りは、鍋でかき混ぜながら中心までしっかり再加熱してから詰める
汁対策と再加熱、この2つを押さえれば、おでんも安心してお弁当に持って行けます。
まずはスープジャーの予熱から、今日の一手間として試してみてください。

