ぶり大根を作ったあと、鍋に残った煮汁。ぶりと大根のうまみがたっぷり溶け出しているのに、捨ててしまうのはもったいないですよね。
この煮汁、捨てる必要はありません。そのまま次の料理の味付けとして使え、ちょっとしたリメイクの材料になります。
しょうゆ・砂糖・酒・みりんで味が決まっているうえ、魚のだしまで出ているので、調味料としてはかなり優秀です。
以下では、煮汁を使う前の下準備、具体的な使い道7つ、保存の目安、そして使うときに失敗しないためのコツをまとめました。
使う前に:煮汁の下準備
いきなり鍋に足すのではなく、ひと手間かけると仕上がりが変わります。
濾して脂とアクを取る
煮汁には、ぶりから出た脂やアク、うろこや小骨のかけらが混ざっていることがあります。
茶こしやザルで一度濾しておくと、あとの料理がすっきりした味になります。
冷蔵庫でいったん冷やすと、脂が白く固まって表面に浮くので、それをすくい取る方法もあります。脂が気になる方はこちらが確実です。
冷えてゼリー状なら、まず保存状態を確認
速やかに冷却して冷蔵した煮汁がゼリー状に固まることがあります。
これは煮こごりの場合がありますが、保存状態に不安があるときは使わず処分してください。
煮こごりは、魚の皮などに含まれるコラーゲンが加熱によりゼラチンになり、冷えて固まる現象です。温めれば再び液状になります。
ゼリー状であることだけでは、保存の安全性は判断できません。常温に長く置いた場合や、におい・色・粘りに異常がある場合は使わないでください。
味が濃いので薄めて使う
ここがいちばん大事なポイントです。
ぶり大根の煮汁は、そのまま使うと確実に濃すぎます。
しょうゆと砂糖をしっかり効かせた味付けのうえ、煮詰まっているためです。
水やだしで薄めながら、味を見て調整してください。
目安を出しにくいのは、家庭ごとに味付けが違うのと、しょうゆはメーカーによって塩分濃度が違うためです。
煮汁の色の濃さだけでは判断できないので、必ず口で確かめてください。
ぶり大根の煮汁リメイク|使い道7選
①炊き込みご飯
いちばん失敗が少なく、うまみを活かしきれる使い方です。
米を研いで炊飯器に入れ、煮汁を加えたあと、通常の水加減になるまで水を足します。
にんじん、こんにゃく、きのこを加えると具だくさんになります。
煮汁が少なくて味が薄いようなら、めんつゆを少し足して調整してください。
ぶりの身を少しほぐして入れると、そのまま「ぶりの炊き込みご飯」になります。
②厚揚げや練り物を煮る
煮汁に水を足して味を整え、厚揚げ・がんもどき・ちくわなどを煮ます。
味が染みやすい食材なので、煮汁の実力がそのまま出る使い方です。
10分ほど煮て火を止め、そのまま冷ますと味が入ります。
③白菜と油揚げの煮びたし
白菜や小松菜などの葉物と、油揚げを煮汁で煮ます。
魚の煮汁と聞くと生臭さが心配になるかもしれませんが、野菜の煮びたしにすると魚くささはほとんど気にならず、うまみだけが残るという声が多い使い方です。
④ゆで卵を漬ける
濾した煮汁に、殻をむいたゆで卵を漬けておくだけ。半日ほどで煮卵になります。
火を使わないので、煮汁が少量しか残らなかったときにも向いています。
⑤大根を追加で煮る
そもそも大根を煮るための煮汁なので、相性は保証済みです。
ぶり大根を作ったときに大根が足りなかった、あるいはもっと食べたいというときに、大根だけを追加で煮ます。
下ゆでした大根を入れて煮るだけで、翌日のおかずが一品できます。
⑥そばやうどんのつゆに
煮汁をだしで大きく薄めて、麺つゆにします。ぶりのうまみが効いた和風のつゆになります。
かなり濃いので、薄めすぎかなと思うくらいでちょうどいいです。ねぎや七味を添えると、味が締まります。
⑦和風の煮込みやスープに
じゃがいも、里芋、こんにゃくなどを煮る煮物のベースに使えます。だしを足してスープ仕立てにする方法もあります。
しょうがを足すと味が引き締まり、魚の風味が気になりにくくなります。
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煮汁の保存の目安
すぐに使いきれないときは、清潔な容器に小分けして、できるだけ早く冷ましてから冷蔵または冷凍します。
| 保存方法 | 目安 |
|---|---|
| 冷蔵 | 3日程度 |
| 冷凍 | 2〜3週間程度 |
冷凍する場合は、製氷皿や小分けの保存袋に入れると、使いたい分だけ取り出せて便利です。
上の日数はあくまで目安で、保存状態によって変わります。魚を煮た汁は傷みやすい食品として扱ってください。におい・色・粘りに異常がある場合だけでなく、常温に長く置いた場合も日数にかかわらず処分してください。再利用する煮汁は、保存状態に問題がないものだけを、全体がしっかり熱くなるまで再加熱して使います。
使うときに失敗しないためのコツ
- 必ず薄めてから味を見る:濃い状態から薄める方向は簡単ですが、濃くしすぎたものを戻すのは難しいです
- 色で判断しない:しょうゆの塩分濃度はメーカーによって違うため、色の濃さと塩辛さは一致しません
- 脂を取ってから使う:冷やして固まった脂をすくうだけで、仕上がりの重さが変わります
- しょうがを味方にする:魚の風味が気になる料理では、しょうがを足すと全体が締まります
- 煮汁が少ないときは無理に伸ばさない:ゆで卵を漬けるなど、少量でも成立する使い方を選びます
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よくある質問
まとめ
- ぶり大根の煮汁は、味が決まった調味料として次の料理に使える
- 使う前に濾して脂を取ると、仕上がりがすっきりする
- 冷えて固まるのは煮こごり。うまみが濃い証拠で、温めれば戻る
- そのままでは濃すぎるので、必ず薄めて味を見る。色では判断しない
- 使い道は炊き込みご飯、厚揚げの煮物、煮びたし、煮卵、大根の追加、麺つゆ、和風スープ
- 保存は冷蔵3日・冷凍2〜3週間が目安。常温に長く置いたものや、におい・見た目に変化があるものは処分する
まず試すなら、炊き込みご飯がおすすめです。
煮汁を入れて水加減を合わせて炊くだけで、手間のわりに満足度が高く、味の失敗もほとんどありません。

